BRAVE HUNTER
川口泰一
異世界を運営・管理する少女・ケルベロス。彼女の仕事は、チート能力を持ってやって来た転生者(チーター)からこの異世界を守ること。ある日、ケルベロスの前に「勇者」を名乗る1人の転生者が現れて──。
作品ページへ
岸馬きらく 先生
この人は天才だと思います。天才なのでもっと「話の意外性」出してもいいのかなと思いました。「想像の斜め上」というやつです。今回はありがちな設定部分を長々と説明してるのでそこが退屈でした。天才がもったいない。
酒ヶ峰ある 先生
主人公のケルベロスちゃんがかわいいー!ミリタリーな描き込みもかっこよすぎですね。
全体的にも、描き込みが多いのに抜け感もあり何が起こってるのか見やすくて、描き文字も無骨でオシャレです。
転生ものかと思いきや初っ端から裏切られるのが心地よく、ちょっと設定がむずかしかったのですが惹き込まれました。
癖がゴリゴリに滲み出ていて画力も高いし最高ですね。ちびドラゴンと共に行動してくれるのが萌えます。2人の行く末が気になります。
三浦糀 先生
カッコ良い絵で世界観を作り込めるのは良いことだと思います。しかし、あまりにも文字で説明しすぎな印象を受けました。自分で読み返して、説明をしていない台詞を数えてみてください。やっていることがカッコ良いだけに勿体ないです。もっとセリフを減らして絵で表現できる題材を選んで描くことも意識してみてください。
松本直也 先生
かなりハイレベルな作家さんだと思いました。
ビジュアルを作る能力がプロの中でも目立てるレベルで、まずバナーの絵がすごくカッコいい。肝心の漫画内の絵はというと、そこにさらにキャッチーさやケレン味を足したような感じでさらに良かったです。特定のジャンルのあるあるを逆手に取るやり方はほとんどの場合出オチになってしまうんですが、持ち前の画力と演出力でメインの設定に惹き込み、しっかり最初のインパクトだけで終わらないように作られていました。仮想世界の管理側という視点はSFを読む層からすると目新しい設定ではないんでしょうが、異世界転生あるあるカウンターとの合わせ技は多くの人に十分新鮮な体験として映ると思います。
やや読者を選ぶ敷居の高さは感じたので、間口を広げるならもう少し設定の説明を削ぎ落としても良いと思います。あえてふるいにかけにいくならこのままでいい。
ヒロインのガンアクションを派手さ優先ではなくプロフェッショナルに見える動きの範疇で描いてるのが「剣と魔法の異世界」との間にいいギャップを生み出していて、こういう魅力のキモの押さえかたへの感覚も鋭い人なんだろうなと感じました。あとは作品の雰囲気を殺さずに、絶対的なアイコンになるようなキャラクターが作れたらすぐにでもプロの世界で通用しちゃうんじゃないかと思います。「かっこいい」が作れる人は強いです。
編集部講評
デザインや描き込み、構図など、見せ方へのこだわりが強く、個性を感じさせる画面作りができている点を高く評価した。また、「異世界転生」を逆手に取った意外性のあるツカミもあり、読者の興味を引く力も感じられた。一方で、用語の多さも相まって内容が伝わりづらい印象も。設定だけでなく、キャラクターにも尺を割いて描いてみてほしい。