いしかわえみ 先生
多種多様な作品があり、とても面白かったです。キャラクターの心情の描写が素晴らしかったり、独自の世界観がありつつも読者の見たいシーンを見せてくれたり、読者を意識して描いてる作品が多くありました。逆に作画が課題な作品もあり。でも絵は描けば描くほど上手くなると思うので、頑張ってください。今後に期待しております。
賀来ゆうじ 先生
どの作品にも共通して、シンプルで伝わりやすい表現だったのが良かったです。伝わりやすさは、一見地味ですがそれだけで武器になる大事な要素だと思います。縦読み漫画というメディアにも適していると感じました。改めて、僕自身も学ばせて頂きました。一方、どの作品にも共通する課題として、リアリティに対する気配りがもっと必要だと感じました。この場合のリアリティとは、単に写実性ではなく、創作に真実味を与える「説得力」のことです。作品の核や本題を優先するあまり、心理導線や状況構築を端折ると、説得力が失われ作品全体が絵空事に感じてしまいます。作品を読者と無関係な創作物にしない為に、本題の周辺の描写にこそ気を配ってみて下さい。同じテーマ同じ作劇であっても、感動が大きくなると思います。
附田祐斗 先生
今までのジャンプTOON AWARDで、最も審査が難しい回だったように思います。何故ならどの漫画もそれぞれの武器が明確にあり、それらに相対的な点数をつけるのが非常に大変だったからです。ですので「いとも簡単に思い出せるキャラや場面があったか」を軸に細かい点数をつけていきました。
その中でも「AI彼女」は、「1人目のヒロインだけでも魅力的なのに、他のヒロインがこの後3人も4人も出てくんの!?」というワクワク感も込みで最高得点をつけさせて頂きました。他にもキャラ部門では「門番”ギルさん”」、演出部門では「魔物の子の育て方」も飛び抜けてた印象でした。
面白い漫画を読ませて頂き、ありがとうございました!
浅田貴典 編集長
今回も、将来が楽しみな作家さんに、賞を出すことが出来たことを嬉しく思います。
第1回、第2回のジャンプTOON AWARD受賞作家が、年末に複数、連載を開始します。ジャンプTOONは個人の作家の才能を、世に送り出すことに全力を尽くします。次回の応募も期待してます!